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2010年9月30日木曜日

ゲリラの家族




-商品説明より引用
独立戦争下のジャカルタ、インドネシア共和国誕生の陣痛の苦しみを、あるゲリラの家庭の崩壊の中に凝縮して描く。プラムディヤ初期の代表作。


ムルデカ




「ゲリラの家族」
すごい題名です。
学生の頃、新宿の紀伊国屋をぶらぶらしていた時に目に留まったんですが
当時お金無かったので買えませんでした。。
今考えると当時読まなくて良かったです。




ムルデカ




著者については全く知らなかったんですが、何回かノーベル賞の候補にもなったそうです。
2006年に受賞されないまま亡くなったそうです。
合掌。




内容は、第二次大戦後のオランダの支配下にあるインドネシアでの
独立を目指すゲリラとその家族にいろいろあった三日三晩のお話です。


母親はキチガイで、長男はインドネシアの自転車タクシーであるベチャ屋をしつつ地下活動家、
次男と三男はまさにゲリラ、その下の長女・次女・四男は母親と暮らしています。
長男のサアマンがオランダ軍政府に逮捕され、母親のキチガイ具合は度を増し、
次男と三男は戦死し、婚約者のいる長女にも災難が降りかかります。
続きは本で読んでください。




ムルデカ




文章は分かりやすいです。
テンポもいいです。
訳がいいのかな。
時間の錯綜とかも無く、回想する時もきちんとその旨記載されてます。
場面ごとにきっちり章分けされてます。
訳注も少ないほうだと思います。
なのでそこそこの量ありますが、とても読みやすく、すぐ読んでしまえると思います。
良いお話でした。




ちょっと前までテロ関係のニュースが
日本でも多く報道されてました。
そのニュースの視点は『テロ怖い』ということばっかりで
なんであいつらがそんな恐ろしいことするのかはほとんど報道されていませんでした。
もちろんテロ怖いですが、こういった本で
「私とは違う立場」
の人たちがどういう原理・原則で動いているのかを考えるのも
良いかと思います。


おすすめの本です。




ムルルルルデェカァァァ


なお、『ムルデカ』はインドネシア語で『独立』だそうです。