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2010年10月15日金曜日

血と暴力の国  映画『ノー・カントリー』の原作




Amazonの説明を引用-
内容(「BOOK」データベースより)

ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境近くで、撃たれた車両と男たちを発見する。麻薬密売人の銃撃戦があったのだ。車には莫大な現金が残されていた。モスは覚悟を迫られる。金を持ち出せば、すべてが変わるだろう…モスを追って、危険な殺人者が動きだす。彼のあとには無残な死体が転がる。この非情な殺戮を追う老保安官ベル。突然の血と暴力に染まるフロンティアに、ベルは、そしてモスは、何を見るのか―“国境三部作”以来の沈黙を破り、新ピューリッツァー賞作家が放つ、鮮烈な犯罪小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マッカーシー,コーマック
1933年、ロードアイランド生まれ。4年間を空軍ですごし、大学にもどって創作活動に入る。65年、長編デビュー。85年、第5長編Blood Meridianで新境地を開く。92年に発表した『すべての美しい馬』で全米図書賞・全米批評家協会賞を受賞。2007年、The Roadでピューリッツァー賞を受賞

『血と暴力の国』
うーん、すごいタイトル。
だって原題は『no country for old man』。
どういうセンスだろう。
おかしい、というよりも不可解だ。
この日本語タイトルだけ見て買う人とは友達にはなれそうにない。

まぁ、それはおいといて・・・

2007年度のアカデミー賞4冠(作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞)
のコーエン兄弟作品の『ノー・カントリー』の原作ということで読んでみました。
なんというか不思議な感じだったので。

まず、ちょっと読んでてオヤッ?となります。
「、」が一切無い。コーマック・マッカーシーさんの特徴だそうです。
いや、読みづらいよ。
文章そのものは短いのですが、やはり違和感が。

内容は、映画のまんま。
映画が原作のまま、といったほうが正しいか。
映画を先に見た人はその映像がそのまま頭に浮かぶと思います。

登場人物はそれぞれ皆魅力的です。
みんなに感情移入してしまいます。

80年代?のアメリカの話なので、今こんなことが日本で起きても
そんなに不思議じゃありません。
ただこういった事件が起こる背景にはアントン・シュガー(殺し屋)みたいな
徹底的なマイ・ルールで生きる
みたいな人が多くなったからかなぁ、と思いました。
そりゃ衝突するわなぁ。。

ところで私はコーエン兄弟作品では
『ビッグ・リボウスキ』が一番好きです。
クソ上司は『バーバー』だそうです。
ホントにセンス無い。