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2010年11月2日火曜日

マネー・ボール -マイケル・ルイス




商品説明より引用-
メジャーリーグの球団アスレチックスの年俸トータルはヤンキースの3分の1でしかないのに、成績はほぼ同等。この不思議な現象はゼネラルマネージャーのビリー=ビーンの革命的な考え方のせいだ。その魅力的な考え方はなんにでも応用できる。マイケル・ルイスはこの本で、その考え方を、切れ味のいい文体で、伝記を書くように書いた。ここには選手たちがたどる数々の人生の感動と、人が生きていくための勇気が溢れている。




『ライアーズ・ポーカー』で知られるアメリカのベストセラー作家
マイケル・ルイスの作品。
やっぱりAmazonにおすすめされました。


内容は引用の通り、
アメリカのメジャーリーグの貧乏球団アスレチックスが
その資金の乏しさにも拘らず、毎年上位進出する秘密を
ドキュメンタリー形式で明らかにする!!
みたいな話。


この本には私の好みがたくさん入ってます。
反骨、不屈、挫折、皮肉、データ主導、スポーツ・・・
もうたまらなく面白いです。


特にアンダースロー(アメリカではこのように言わないそうです。
アンダーハンドには「卑怯」という意味があるそうな。)のピッチャーの
チャド・ブラッドフォード?(記憶があいまい)と、
怪我をしたキャッチャーのハッテバーグ?の再生物語のあたりは
涙無しには読めません。こういうの好きなんだもん。


物語の背骨はゼネラルマネージャーであるビリー・ビーンの
その人となりと施策についてです。
施策については素人から見ると
そんなん当然じゃないの?
と思わざるを得ない。
データを元に正しい戦術を行うためにそれが可能な選手を
自分のお財布と相談しながら獲得する、普通だと思うんだけど。
これが為されない『ベースボール』って何なのさ。
偉そうにしてるくせに。


ということで、とても面白いお話でした。


『データそのものが大事なのではなく、データの解釈こそが重要である』
という野球マニアのご意見、今更ながら頭の痛いお言葉でした。