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2010年10月28日木曜日

タイタンの妖女  -カート・ヴォネガット・ジュニア




商品の説明より引用-

時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは? 巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作を訳も新たにした新装版。(解説 爆笑問題・太田 光)


Amazonのおすすめに入っててレビュー評価が高かったので購入。
しかしなぜハヤカワ文庫を俺に薦めるんだろう?
SFは子供の頃ちょっと読んだだけだぞ。
それと爆笑問題の太田が今まで読んだ本で最高!
とか言ってたとレビューにあったので。
どっちかっていうと彼は嫌いなんだけどね。


内容はかなり滅茶苦茶。
お金持ちのラムファードさんが犬一匹連れて火星探検に出かける道中で
時間等曲率漏斗とかいうものに入ってしまい、なぜか神様みたいになってしまい
父親が運でお金持ちになったマラカイ・コンスタントを火星、水星、タイタン(土星の一番大きい衛星)と
引っ張りまわす、けれども実はラムファードでさえも・・・
みたいな話。
こうやって文字にするとそんなにムチャじゃなさそうですが
読んでみると無茶苦茶です。
で各エピソードにかなり皮肉を利かせてます。


小説というものは、常識的と思われる原理・原則・社会通念での生活が
一つの異常な現象とかで変化する様を記録するもの、
みたいに考えてました。
でもこの本は違います。
実はああでした、こうでした、いやいやこういう話だったんですよ、
みたいな事がたくさん出てきます。
SFだからかなぁ?


ということで、この本はまあまあおもしろいけど
最高!には結構遠いような気がしました。
皮肉も愛も浅い。






2010年10月27日水曜日

黄色い雨  フリオ・リャマサーレス




商品説明より引用-
この小説を読むことで、あなたの世界は全てが変わってしまうだろう 
沈黙と記憶に蝕まれて、すべてが朽ちゆく村で、亡霊とともに日々を過ごす男。「悲しみ」や「喪失」といった言葉はこの小説には必要ない。悲しみや喪失は、ここには空気のように偏在しているから。なのに、なぜ、すべてがこんなにも美しいのだろう?  柴田元幸
スペインから彗星のごとく出現し、世界に<冷たい熱狂>を巻き起こしつつある、この奇蹟の小説を体験せよ!




Amazonのレビュー評価が高かったので購入。
しばらくホッタラカシでしたが、読みました。


しかし改めて商品説明見たけど、
「この奇跡の小説を体験せよ!」って・・・


内容は
過疎の村でおじいちゃんが一人暮らししてます
ホントに一人です
いやぁ、さみしいわ
ってトコでしょうか。


しばらくホッタラカシだったのは本書冒頭の


彼らがソブレプエルトの峠につくころには、たぶん日が暮れ始めているだろう。
黒い影が波のように押し寄せて山々を覆っていくと、
血のように赤くにごって崩れかけた太陽がハリエニシダや廃屋と瓦礫の山に力なくしがみつくだろう。・・・


としばらく「~だろう。」が続くのでとっつきにくかったから。
ああ、こりゃしっぱいしたなぁ・・・と思ってました。


頑張ってちょっと読み進めてみると
コレが面白い。面白いっつうか、なんというか。




過疎で一人ぼっちでも暮らし続けるおじいちゃんは
さぞ頑固なんだろうと思わせておいて、そうでもない。
普通だ。
むしろ冷静に自分のおかれている状況を理解しつつ
丁寧に説明している。
それでもやっぱり一人だ。
その責任?が自分にあることは完全に理解しているし
微妙に反省しているようなところもある。
ただしメロドラマ的な要素は一切無い。
でももういろいろと遅すぎるし、今更何かを変えようという気も無い。
じゃあ、もう死んでしまえばいいと思うが
死はこわいと拒否し続ける。
だからといって生に執着してる風もやっぱり無い。
もうナイナイづくしだ。
こんなんですが腹の立つ話ではないし、極めて簡素な文章で、美しい。
でも暗い。
心に残ることは結構あるけど、なんと言って説明したらよいものか。




というわけで、こりゃあ小説じゃなくって詩だな、と。
短いし。
詩を読むことは全く無いので、コレが詩として優れているのか普通なのかを
判定することはできません。
が、良書であるとは思いますし、この作者の違う本も読んでみたくなる作品でした。


こんな感じで一人ぼっちで死んでゆくのだろうと
考えることがたまにありますが、
まあそれでもいいか、と思いました。















2010年10月15日金曜日

血と暴力の国  映画『ノー・カントリー』の原作




Amazonの説明を引用-
内容(「BOOK」データベースより)

ヴェトナム帰還兵のモスは、メキシコ国境近くで、撃たれた車両と男たちを発見する。麻薬密売人の銃撃戦があったのだ。車には莫大な現金が残されていた。モスは覚悟を迫られる。金を持ち出せば、すべてが変わるだろう…モスを追って、危険な殺人者が動きだす。彼のあとには無残な死体が転がる。この非情な殺戮を追う老保安官ベル。突然の血と暴力に染まるフロンティアに、ベルは、そしてモスは、何を見るのか―“国境三部作”以来の沈黙を破り、新ピューリッツァー賞作家が放つ、鮮烈な犯罪小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マッカーシー,コーマック
1933年、ロードアイランド生まれ。4年間を空軍ですごし、大学にもどって創作活動に入る。65年、長編デビュー。85年、第5長編Blood Meridianで新境地を開く。92年に発表した『すべての美しい馬』で全米図書賞・全米批評家協会賞を受賞。2007年、The Roadでピューリッツァー賞を受賞

『血と暴力の国』
うーん、すごいタイトル。
だって原題は『no country for old man』。
どういうセンスだろう。
おかしい、というよりも不可解だ。
この日本語タイトルだけ見て買う人とは友達にはなれそうにない。

まぁ、それはおいといて・・・

2007年度のアカデミー賞4冠(作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞)
のコーエン兄弟作品の『ノー・カントリー』の原作ということで読んでみました。
なんというか不思議な感じだったので。

まず、ちょっと読んでてオヤッ?となります。
「、」が一切無い。コーマック・マッカーシーさんの特徴だそうです。
いや、読みづらいよ。
文章そのものは短いのですが、やはり違和感が。

内容は、映画のまんま。
映画が原作のまま、といったほうが正しいか。
映画を先に見た人はその映像がそのまま頭に浮かぶと思います。

登場人物はそれぞれ皆魅力的です。
みんなに感情移入してしまいます。

80年代?のアメリカの話なので、今こんなことが日本で起きても
そんなに不思議じゃありません。
ただこういった事件が起こる背景にはアントン・シュガー(殺し屋)みたいな
徹底的なマイ・ルールで生きる
みたいな人が多くなったからかなぁ、と思いました。
そりゃ衝突するわなぁ。。

ところで私はコーエン兄弟作品では
『ビッグ・リボウスキ』が一番好きです。
クソ上司は『バーバー』だそうです。
ホントにセンス無い。






2010年10月12日火曜日

ipod nano 新しいCMの曲は cake の Short Skirt/Long Jacket である。






ipod nano に新しいのが出たみたいですね。

http://www.apple.com/jp/ipodnano/


私はwalkmanユーザーなんで関係ないですが。。


と思いきや、CMのBGMが
cake の
『Short Skirt/Long Jacket』だ!!









しかしなぜこの歌?
このアルバムのシングルカットだったと思いますが
この歌が出たのは2001年だし
(Amazonの発売日を参考にしました。全く記憶無し。)
cake ではそんなにかっこ良くない方の歌
のような気がするんですが。


まぁ、来年には新譜が出るみたいなので
それまでに地味でもいいから
cake の人気が出るといいなぁ。。


http://tower.jp/article/news/70485




2010年10月8日金曜日

アドレナリン Ⅰ 、アドレナリン Ⅱ ハイボルテージ




-商品説明より引用-


アドレナリン
『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサム主演最新作!!!
毒を盛られ、アドレナリンを一定値以上放出していないと死んでしまう凄腕スナイパーが、乱闘、ドラッグ、暴走、SEX、ありとあらゆる“興奮”を求めて奔走しまくる!!! 止まれば死んでしまう一人『スピード』状態!残された時間はあと1時間、今回運ぶのは自分の“命”!! 絶対に止まれない!! ノンストップ超絶アクションムービー!!!



アドレナリン・ハイボルテージ
今度は、バッテリー式心臓を埋め込まれた!!
充電しないと即停止。




たまたまレンタルで見ました。
dmm(♪ネットで借りてー自宅に届きーポッスットへ返却♪)の月額レンタル分が余ってたので。
月4枚で980円。便利だし、安い。
いい時代になったなぁ。。


この映画ですが、
アホウ です。
どうしようもない感じです。
でもおもしろいです。

『トランスポーター』で有名になったジェイソン・ステイサムが大暴れします。

Ⅰでは敵のギャングに中国の毒を注射されて
解毒を求めて暴れまわります。
最終的にヘリから落ちて死にます。
いや死にそうになります。

Ⅱではその丈夫な心臓を中国マフィアに奪わたので
奪い返す為に暴れまわります。
Ⅰよりもアホ感が強くなってます。。

映像的にはちょっと凝ってます。
雰囲気としては、一流でない外国ミュージシャンのPVのような。
ずっとそんな感じです。

なんというか難しいですが、全体的に面白いです。
バカです。
ただ合わない人は全然ダメなような気がするので
一人でご覧下さい。





2010年10月1日金曜日

マーク・ロンソン新作 MARK RONSON  record collection




セレブDJ マーク・ロンソン
(何かの誌面でそのような紹介をされてました。そりゃ楽しそうな職業だ。)
の新作です。 
前作『Version』でリリー・アレンやロビー・ウィリアムスやエイミー・ワインハウスをフィーチャーし
そこそこのスマッシュヒットをかました彼です。今作も相変わらずかっこいい。 

参加アーティストもカイザー・チーフスのニック・ホジソン、 
カルチャー・クラブのボーイ・ジョージ、キャシー・デニス、 
ジョナサン・ピアーズなど相変わらず豪華。 

前作はカバーが多かったけど今作はオリジナルが多いです。 
悪い曲は無いです。成長でしょうか。 

音的には前作はホーン群が前面に出た曲が多かったですが、 
今作はそうでもないです。 
他は前作とそんなに変わりないです。 

前作の時にポーティスヘッドのジェフ・バローという人から
スーパーマーケット・ミュージック」などと揶揄されてました。 
確かに、音楽的な深さ?
(そういったことを公言する時点で私はその人と友達になれないような気がしますが。。)
のようなものはあまり無いように思われます。 
ただひたすらクールでかっこいいだけです。 
前作が好きな方でしたら間違いないと思います。 

私は大好きです。